【稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(2)手術本番】
2010.03.13 Saturday
09:17
09:17
稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)の手術本番の話。
、子宮口を開く処置や持ち物については前の記事に書きました。
>>> 稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(1)前処置
二時になり、徒歩で分娩室まで移動
。
、子宮口を開く処置や持ち物については前の記事に書きました。
>>> 稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(1)前処置
二時になり、徒歩で分娩室まで移動

分娩室へ移動して、台に横たわり、血圧計をつけられたり、検温したり。
このときの体温37.6度。2時間前に計ったときは平熱だったので、
看護師さんと一緒にびっくり。
「緊張してる?」と聞かれて、手を握られたとき、すごく看護師さんの手は暖かかく、そして、私の手はひんやり。自分でも気付かないうちにとても緊張していたようです。
平らな台に寝ているのですが、術中に足をあげても辛くないか、体の位置の微調整。
人工内耳の磁石が手術中に外れたら、またつけ直してほしいことをお願いしたりしました。筆談ボードも一応用意してたのですが、(先生や看護師さんがマスクつけてると、声が聞き取りにくい)使わずにどうにか会話できました。
そんなやりとりをしていたら、主治医の先生が登場。
気分はどうですか?と聞かれながら、ダイラパン(ラミナリア)を抜き、
あ〜いよいよかと覚悟を決めたら、またもう一人先生が登場。
挨拶をして、点滴の横に立ちました。
部屋が暗くなり、
また違う先生が現われ、経腹エコーの機械にゼリーを塗り始めたころ、
点滴の先生が「痛み止めを入れますね」と。
痛み止め?なんか痛いことするの?と考えてたら、
腕が熱くなって、
首のあたりまでナニかが上ってきて…。
…。
意識が覚めたら、いつの間にか部屋が明るく。誰もいない。
と思ったら、横に看護師さんがいたので
「いつ麻酔するんですか?」
と、質問。
「もう終わりましたよ。」
その言葉に、自分の質問がとんちんかんなものであったか気づきました。
終わってしまったんですね。
痛み止め=麻酔だと思っていなかったので、さぁやるぞ!
と思うこともなく処置が始まり、終わっていました。
どこも痛くなく夢の中にまだいるようで、また寝ていいか聞いて、意識がなくなりました。
…。
二度目の覚醒。
あんまり覚えてないのですが、
何かあったとき用にとナースコールを右手に握っていました。
そして、「ちょっと気持ちが悪い」と言っていたらしく(記憶曖昧)、
吐く用の黄色い袋もすぐ近くに準備。
そして、なにげなく時計を見ると3時15分。
手術が2時だと言ってたから、もう1時間以上経ったのか。
と時計を見つめていたら、うっと苦いものがこみあげて、用意してあった袋に吐瀉。
そして、ナースコール。
吐いた袋を渡したとき、なんだか無性に淋しくて、誰かと話したくなっていたので
「全然、痛くないんですけど、本当に終わったんですか?」と手術のことを確認したり、
他の人の痛さはどれくらいなのか話を聞いたり。
色々質問してました。
ただ、そんなことを質問したことは覚えてるんですが、今となっては、
なんて答えてもらったか覚えてないです。
せっかく答えてもらったのに…。
脳が興奮状態で、誰かと話して一人になりたくなかったんですね。
そんな思いとは裏腹に、看護師さんはしばらくすると、またどこかへ。
軽く目を瞑って、寝てるような起きてるような、夢と現実を行ったり来たり。
しばらくしてまた看護師さんが来たので、
「出血してる感じもないんですけど、中にガーゼが詰まってるんですか?
息子を産んだ時、詰められたんですけど…」
とまた質問。
そして、聞かれてもないのに、息子を出産した時のことをべらべら語ってました。
(ちなみに、ガーゼは詰まってませんでした)
そしたまた一人に。
そうこうしているうちに、4時くらいに。
このときにはもうすっかり意識ははっきり。
あんまり意識がはっきりしてるので、先生がびっくりしてました。
あとで知ったことですが、薬を服用してる人や
お酒が強い人は麻酔がかかりにくいようですね。
お酒はあまり強くありませんが膠原病で薬を服用しているからかな。
術中に意識が覚めなくてよかった。
術後の様子を診てもらって、次の受診のことを説明してもらって終了。
そういえば、このときも「なんで痛くないんですか?血もあまり出てないんですけど…」って聞いちゃいました。
だって、それまでネットで検索した時、激痛や吐き気に襲われてる人ばっかりだったんだもんで、繋留流産手術は、痛くて怖いもんだと思いこんじゃったんですよね。
先生もこの質問には困った様子でした。
そうですよね。痛みや吐き気などの婦長に対してはアドバイスや薬をだせるけど、
何事もないのを質問されても困るって話ですよね。
ちなみに掻きだす掻爬(そうは)という手術だったのですが、
これは吸引手術よりも痛いと聞いていたのに、痛くなかったので拍子抜け。
車椅子で病室に戻って、主人に「終わったよ」と言った時も
私の顔色もよく、表情も暗くないので、主人もこれまた拍子抜け。
むしろ、手術する前のほうが、悲壮感が漂っていたそうです。
赤ちゃんは、息子が言うには「いま、遊びに行ってる」そうなので、
ビビりの私に気を使って、あまり体に負担をかけずにどこかに行ってしまったのかな。
出血と腹痛が始まったのも、2日後からだったし。
(それも少量ずつで、あまり痛くありませんでした)
(参考)→流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)
そんな私の繋留流産手術の話はこれでお終い。
手術前は、辛くて痛くてしんどいイメージでしたが、意外に楽だったというのが感想です。・・・といっても、二度と経験したくありませんが。
怖いイメージがふくらむ手術体験記が多かったので、
こんな風に痛みもあまりない人もいるよ、と
ただでさえ精神的ダメージでまいってる方の為に、
少しでも肩の力が抜けたら…と思って書きました。
といっても、痛みの感じ方は人それぞれですし、
少しでも不安や疑問に感じたことは主治医や看護師さんに聞いて、
リラックスできるといいですね。
私はなんでも聞きたがりなので、それが功を奏した気もします。
ただ、手術が終わって、家に帰っても興奮状態が覚めやらず、
なかなか眠りにつくことができず、
ひたすらテレビで浅田真央の演技を見てました。
なるべく安静にしていたほうがいいのに、徹夜してしまったわけです。
その後、体調はずっとよかったのですが、最近めまいが出てきたので、
やっぱり元気に思えても無理はしない方がいいかもしれません。
一週間後の様子は →流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)です。
膠原病と妊娠の話
→膠原病に関する内科と眼科と歯科に行ってきました。(自覚なしの妊娠初期症状)
→妊娠発覚。膠原病と妊娠と薬の副作用。
→繋留流産。10w
→妊娠発覚から、繋留流産手術、そして術後までの流れ
→稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(1)前処置
→稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(2)手術本番
→地蔵和讃 〜早世した子供を守るお地蔵様〜
→流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)
→繋留流産手術から1か月。膠原病と妊娠とめまいの関係
このときの体温37.6度。2時間前に計ったときは平熱だったので、
看護師さんと一緒にびっくり。
「緊張してる?」と聞かれて、手を握られたとき、すごく看護師さんの手は暖かかく、そして、私の手はひんやり。自分でも気付かないうちにとても緊張していたようです。
平らな台に寝ているのですが、術中に足をあげても辛くないか、体の位置の微調整。
人工内耳の磁石が手術中に外れたら、またつけ直してほしいことをお願いしたりしました。筆談ボードも一応用意してたのですが、(先生や看護師さんがマスクつけてると、声が聞き取りにくい)使わずにどうにか会話できました。
そんなやりとりをしていたら、主治医の先生が登場。
気分はどうですか?と聞かれながら、ダイラパン(ラミナリア)を抜き、
あ〜いよいよかと覚悟を決めたら、またもう一人先生が登場。
挨拶をして、点滴の横に立ちました。
部屋が暗くなり、
また違う先生が現われ、経腹エコーの機械にゼリーを塗り始めたころ、
点滴の先生が「痛み止めを入れますね」と。
痛み止め?なんか痛いことするの?と考えてたら、
腕が熱くなって、
首のあたりまでナニかが上ってきて…。
…。
意識が覚めたら、いつの間にか部屋が明るく。誰もいない。
と思ったら、横に看護師さんがいたので
「いつ麻酔するんですか?」
と、質問。
「もう終わりましたよ。」
その言葉に、自分の質問がとんちんかんなものであったか気づきました。
終わってしまったんですね。
痛み止め=麻酔だと思っていなかったので、さぁやるぞ!
と思うこともなく処置が始まり、終わっていました。
どこも痛くなく夢の中にまだいるようで、また寝ていいか聞いて、意識がなくなりました。
…。
二度目の覚醒。
あんまり覚えてないのですが、
何かあったとき用にとナースコールを右手に握っていました。
そして、「ちょっと気持ちが悪い」と言っていたらしく(記憶曖昧)、
吐く用の黄色い袋もすぐ近くに準備。
そして、なにげなく時計を見ると3時15分。
手術が2時だと言ってたから、もう1時間以上経ったのか。
と時計を見つめていたら、うっと苦いものがこみあげて、用意してあった袋に吐瀉。
そして、ナースコール。
吐いた袋を渡したとき、なんだか無性に淋しくて、誰かと話したくなっていたので
「全然、痛くないんですけど、本当に終わったんですか?」と手術のことを確認したり、
他の人の痛さはどれくらいなのか話を聞いたり。
色々質問してました。
ただ、そんなことを質問したことは覚えてるんですが、今となっては、
なんて答えてもらったか覚えてないです。
せっかく答えてもらったのに…。
脳が興奮状態で、誰かと話して一人になりたくなかったんですね。
そんな思いとは裏腹に、看護師さんはしばらくすると、またどこかへ。
軽く目を瞑って、寝てるような起きてるような、夢と現実を行ったり来たり。
しばらくしてまた看護師さんが来たので、
「出血してる感じもないんですけど、中にガーゼが詰まってるんですか?
息子を産んだ時、詰められたんですけど…」
とまた質問。
そして、聞かれてもないのに、息子を出産した時のことをべらべら語ってました。
(ちなみに、ガーゼは詰まってませんでした)
そしたまた一人に。
そうこうしているうちに、4時くらいに。
このときにはもうすっかり意識ははっきり。
あんまり意識がはっきりしてるので、先生がびっくりしてました。
あとで知ったことですが、薬を服用してる人や
お酒が強い人は麻酔がかかりにくいようですね。
お酒はあまり強くありませんが膠原病で薬を服用しているからかな。
術中に意識が覚めなくてよかった。
術後の様子を診てもらって、次の受診のことを説明してもらって終了。
そういえば、このときも「なんで痛くないんですか?血もあまり出てないんですけど…」って聞いちゃいました。
だって、それまでネットで検索した時、激痛や吐き気に襲われてる人ばっかりだったんだもんで、繋留流産手術は、痛くて怖いもんだと思いこんじゃったんですよね。
先生もこの質問には困った様子でした。
そうですよね。痛みや吐き気などの婦長に対してはアドバイスや薬をだせるけど、
何事もないのを質問されても困るって話ですよね。
ちなみに掻きだす掻爬(そうは)という手術だったのですが、
これは吸引手術よりも痛いと聞いていたのに、痛くなかったので拍子抜け。
車椅子で病室に戻って、主人に「終わったよ」と言った時も
私の顔色もよく、表情も暗くないので、主人もこれまた拍子抜け。
むしろ、手術する前のほうが、悲壮感が漂っていたそうです。
赤ちゃんは、息子が言うには「いま、遊びに行ってる」そうなので、
ビビりの私に気を使って、あまり体に負担をかけずにどこかに行ってしまったのかな。
出血と腹痛が始まったのも、2日後からだったし。
(それも少量ずつで、あまり痛くありませんでした)
(参考)→流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)
そんな私の繋留流産手術の話はこれでお終い。
手術前は、辛くて痛くてしんどいイメージでしたが、意外に楽だったというのが感想です。・・・といっても、二度と経験したくありませんが。
怖いイメージがふくらむ手術体験記が多かったので、
こんな風に痛みもあまりない人もいるよ、と
ただでさえ精神的ダメージでまいってる方の為に、
少しでも肩の力が抜けたら…と思って書きました。
といっても、痛みの感じ方は人それぞれですし、
少しでも不安や疑問に感じたことは主治医や看護師さんに聞いて、
リラックスできるといいですね。
私はなんでも聞きたがりなので、それが功を奏した気もします。
ただ、手術が終わって、家に帰っても興奮状態が覚めやらず、
なかなか眠りにつくことができず、
ひたすらテレビで浅田真央の演技を見てました。
なるべく安静にしていたほうがいいのに、徹夜してしまったわけです。
その後、体調はずっとよかったのですが、最近めまいが出てきたので、
やっぱり元気に思えても無理はしない方がいいかもしれません。
一週間後の様子は →流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)です。


→膠原病に関する内科と眼科と歯科に行ってきました。(自覚なしの妊娠初期症状)
→妊娠発覚。膠原病と妊娠と薬の副作用。
→繋留流産。10w
→妊娠発覚から、繋留流産手術、そして術後までの流れ
→稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(1)前処置
→稽留流産手術(日帰り入院・掻爬)について(2)手術本番
→地蔵和讃 〜早世した子供を守るお地蔵様〜
→流産後の膠原病内科と産婦人科 受診記録(1週間後)
→繋留流産手術から1か月。膠原病と妊娠とめまいの関係
私も1人目2人目は新大病院で出産したので、なお親近感が(笑)
また新たな命に出会えるようがんばってきます。
勇気をいただきました。